「シン・ゴジラ」 | SOCIOが空を飛ぶ

「シン・ゴジラ」

今日、話題にもなっていたし時間もちょうど良かったのでTOHOシネマズに「シン・ゴジラ」を観に行った。そしたら今日はたまたま14日だったおかげで「TOHOデイ」に当たり、1100円で映画を観られた。突然観に行くことを決めたし1800円でも仕方がないかと思っていたので非常にラッキーだった。



*ここから盛大にネタバレをしていく予定なのでこれから観るという方はご遠慮ください。






あの映画は政治の映画だね。未曾有の災害の中で政治家はどう信念に基づいて生きていくのか、自分の職権の中で最大限にその権力(悪い意味ではない)を活かしていくか。それを骨太に描いた映画だったのかなぁと。


長谷川博巳さんはとてもカッコよかったです。前線に立つ指揮官はああでなくっちゃ。自衛官役の國村隼さんの「仕事ですから(ニヤリ)」ってのも本当にカッコよかった。


あの映画を「法律がないと動けない政治家(役人)はだからダメなんだ」と見るか、「職権を忠実に守り、決められた手続きで動いていく政治家(役人)は正しい」と見るかは意見が分かれるのかなと。自分は後者ですけどね。セリフにもあった「手続きで動くのが民主主義だ」(こんな感じのセリフ)が現実であり、それが本当に正しいと思う。


娯楽映画のヒーローが、指揮権を無視して敵に向かって行って倒すなんてのはやっぱりいかんのですよ。たとえ結果オーライであっても。そういう意味でも「シン・ゴジラ」は緊迫感があって本当にあっという間に時間が過ぎて行った。



ただなぁ、石原さとみは必要だったのかな?(苦笑)何か見えない力のキャスティングだったのかな?あの中で一人だけ「石原さとみ」だった気が(笑)



それにしても街が壊されるのがリアルで怖かった。自分の生活が失われていく怖さを本当に感じた。まぁゴジラについでに等々力競技場壊せ!って心の中で思ってたんですけどね(笑)見た限りでは等々力競技場は確認できなかったけども。



ゴジラは自然災害のメタファーだなんてのは散々言われてきた話だけど、想像以上に街並みがひどい壊されようだった。もう現実に重ねたら辛くて辛くて。



何だろう。ただ街が壊されてゴジラが倒されるだけの話なんだけど本当にドキドキしたし、感動すら覚えた。やるなー庵野。映画館が非常に混んでましたよ。それだけ人気だし評価されているんだね。確かに人に薦めたいもの。



洋画のゴジラ(新旧)も観たけど、やっぱり邦画はしっくりくるね。ハリウッドゴジラは正直うーんと唸ることもあったけれど、日本のゴジラは地味な政治の話なのにまぁ面白かったこと。もう拍手です。一人でスタンディングオベーションしてやろうかと思ったくらい。



いやー面白かった。いいもの観た。次は「スーサイド・スクワッド」かな。あれも面白そう!